森日記(2016/8-)

2017年6月 5日 (月)

今日の細田くん 《苗畑編》

こんにちは、森です。

2週間前に、事務所の上の斜面を耕しました。

杉の苗を試験に育てていく為です。

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ここは長い間使われなかった土地で、
その他たくさんの雑草が、それはそれは元気に生い茂っています。
雑草は畑の敵と思われることが多いですが、
実は畑の楽しみの一つでもあり、虫の宝庫でもあります。
ここのように多様な雑草が生えている場所は、
たくさんの昆虫が入れ替わり立ち代り登場するので、
手を止めて見入ってしまうこともしばしば。

しかし、小さな杉が虫や雑草に負けてしまう可能性があるので、
ひとまず除草(&地中で丸まっている幼虫は脇へ放り投げる)に努めます。
アケビ、クズなど根の深いツタ類が生えていると、本当に大変で・・・
鍬で5堀りくらいするだけで息が切れます。
70代のベテランファーマー・Mさんにも手伝っていただき、
なんとか綺麗な畑にすることができました。


そして翌日、
苗木農家さんの畑から掘らせていただいた、

種まきから1年経った杉(花粉の少ない杉)を植えました。

15㎝ほどの、ほんの小さな杉です。
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通常、山へ植える苗木は2年〜3年生なので、

一足早く、農家さんの居心地のいいフカフカの土を離れ、

山の土に慣れてもらうことになります。
今日は、

雨で現場が休みな細田くんに畑作業を手伝っていもらいました。
春に植栽をしたばかりなので、手馴れた感じです。
檜原村では見慣れた斜面畑ですが、杉苗の畑で、

傾斜のあるところは珍しいかもしれません。

(彼は足が長いので大変そうです)
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最後に、散霧器で水をかけます。
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今後の成長が楽しみです!

2017年4月28日 (金)

今日の佐田さん 《植栽編》

こんにちは 森です。


春は、樹を植える「植栽」の季節です。

今回は佐田さんを通して、春の植栽の空気をお届けできればと思います。
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佐田さんは、30代半ばで、ふたりの男の子のお父さん。

チェンソーズで一番ユニーク。(だと思う)
たまに佐田さんの口笛が聴こえてくると、

現場は昭和の青春映画感につつまれる。




今日は杉苗を植えていきます。


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「トンガ」というツルハシのような道具を使って穴を掘る。

等間隔に植えていくが、株があったり、石があったり、根があったりするので、

場所も慎重に選ぶ。


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次に、掘った穴に苗木をさしいれ、土をかぶせる。

様々な配慮をしながら、丁寧に植えていく。
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次に、根元をよく踏み固めて、根が乾燥しないようにする。
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枯れてしまい、補植が必要になることも多いので、

最後はきちんと確認。

何か話しかけているようにも見える・・・


実はこれが、この現場で最後の一本。

これで約二週間の植栽現場も終わりです。


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天気も手伝って、最終日は皆ほっとした表情。

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終了後、皆で山を降ります。ちょうどお昼です。




ランチ前に再度山へ登っていく佐田さん。

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何かを探しているようです。
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手に持っているのは、トゲだらけの山椒。

山椒の若葉は香りがすばらしく、

佃煮などにするとピリリとして、それはそれは美味しい。
(数日後、佐田さんのお弁当箱には、自作の山椒の佃煮風が山のように乗っている・・・山椒丼といった感じ。ちょっとつまませてもらうと、やっぱり美味いしい。パンにも合います)

こんな感じで、ささやかな山の恵みを持って帰ったりすることがしばしば。



皆閥後に芽吹いた植物は、元杉檜の林だったとは思えないほど多種多様。

これらの植物は夏に向けて、今回植えた苗木を覆う勢いで繁茂していきます。

次の作業は 植えた木をそれらから守るための、夏の「下刈り」です。

今日のようなぽかぽかの陽気とは打って変わって、

刺すような日差しの中での作業になります。



あっという間に過ぎていく若葉の季節を 

みんなそれぞれに楽しんでいるようです。

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おわり。

2017年2月 8日 (水)

魅惑のアグロフォレストリー

こんにちは、事務の森です。

 

先日、奥多摩町へ行く機会があり、

途中で奥多摩町古里図書館に立ち寄ってみました。

 

林 森 山などの言葉が並ぶ一画で、

ある言葉が目にとまりました。

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『アグリフォレストリー』です。

真ん中あたりです。

 

Agriculture農業・畜産業)+ Forestry林業)=Agroforestry

 

アグロフォレストリーという言葉を聞いたことがありますか?

明治のチョコレートの商品名になっているようなので、

メジャーな言葉なのかもしれませんが、私は知りませんでした。

 

木材や燃料としての木と、動物や人間が利用したり食べたりできる植物や果樹とが

バランスよく混在している森なんて、さぞ豊かで気持ちがいいだろう・・・

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が、どうやら私の思い描くゆるいイメージより、

現実的かつ具体的なもので、大体次のような感じのようです。

(本は借りたのですがまだ読んでおらず、先にちょっとネットで検索。)

 

林業は、木を植えてから収穫までに大変長い時間がかかる。

木が生長するまでに土が流れてしまったり、土地が枯れてしまったり

環境や生態系のバランスが崩れるなどの問題が出てくる。

何より、その間利益が出ない。

 

そこで、

木や果樹やその他作物の列を

交互に並べるような形で土地をデザインし、(同時に家畜を飼ったりも)

木が収穫できるようになるまでの間、

他の収穫物で収入つなげる、という経済的な側面と、

土壌や生物多様性などの環境的な側面の問題を一挙に解決する、というもの。

 

おもに、森林破壊や人口増加による食糧不足や貧困などが深刻化した地域

(アフリカや南米など)で行われているのが主なようですが、

日本などでも、伝統的な営みとして、似たたようなことは行われていたそう。

(山で木とほかの作物を混植して育てたり、山で家畜を買ったり)。

 

土地の数・人の数だけ、それぞれのアグロフォレストリーがあるという程で、

その組み合わせや目指すべきことなどはさまざま。

無限の可能性と楽しみがありそうです。

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・・・まずは借りた本を読むことにいたします。


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さて、奥多摩からの帰り道、青梅・御岳駅近くの小さなお店に立ち寄りました。

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maunga』です。

美林ブログ でもご紹介済み)

中古の山道具、山衣装(この言葉は違うかも)のお店です。

自然に関する古本や、ビスコッティもありました。


高額なアウトドアグッズを中古で買えるのも嬉しいですし、

アウトドアに特化したリユースshopも少ないはず。


平日の
午後3時頃でしたが

所狭しと商品が並ぶ小さな店内には、

アウトドア好きのおじさま方が次から次へご来店。

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賑わっていました。


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事務所はまだまだ寒々しいですが

徐々に日照時間が延びてきた軒先では、

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福寿草が。

それでは良い午後をお過ごしください。

 

2017年1月 8日 (日)

何もしない

なーんにもしない。

年末年始をそんな風に過ごした方はいらっしゃるでしょうか・・・?

 

今日は、夕方チェンソーズ事務所から家へ帰ると、真っ暗。

いるはずの母はどうやら2階の部屋にこもっているらしい。

・・・

真っ暗な居間の真ん中で、音もなく火が燃えている。

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薪ストーブです。

何にもしたくない気持ちを助長してくれ、

何もしない時間を、より良くなーんにも無くしてくれる

のが薪ストーブの良いところです。

帰宅後早々、

リクライニングの椅子をズルズルとストーブの前まで引きずっていき、

真っ暗な中、深々と椅子に体を預ける。

足を温めて火を眺める・・・

美味しい食べ物もお酒も、美しい景色や音楽も、楽しいおしゃべりも、

良くも悪くもなーんにもいりません。

外でする焚き火と違って、

風や気温の変化、音などに気を取られることもありません。

考え事が上手な人は、何かを考えてもいいかもしれません。(これでは何もしていない事にならないか・・・)

じっくりと・・・・・

・・・

・・



と、突然2階の個室のドアが開き、

一階の居間に向かって斜め上からまっすぐに光が差し込む。


母:「あら!いたの!?  ? 失礼しました・・・」

ガチャン・・・(ドアが閉まる)


真っ暗・・・

また火を眺める

まどろむ


・・

・・・至福。

実は難しい、「何もしない」という行為(?)

そういう時間を作ってくれるものの一つが、冬の薪ストーブです

火鉢なんかもいいかもしれませんね。

適当な壺でも甕でも何でもいいんじゃないでしょうか。

達磨ストーブなんかも、いいかもしれません。

 

年が変わっても相変わらず猿の勢いが止まらない、檜原村からお届けしました。

2016年12月 4日 (日)

畑の楽しみ

事務の森です。

休みの日に畑をしています。

自宅付近の小さな畑を耕しつつ、

知人数名が管理する少し大きめの畑にも参加しています。

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小さな方の畑では、

金胡麻と地大豆をメインに

その他わずかにハーブや野菜を育てています。

畑として使われていた時からおそらく30年以上は経っているため

根の深いカラムシやクズ、アケビ等がはびこり

開墾は一苦労です。

時間や手間ひまを考えれば、買った方が安上がりなのでしょうが、

少しずつ畑を広げる楽しさ、育てる楽しさ(勝手に育ってくれるのですが)

収穫の楽しさには代えられません。

最後には自分でつくったものを料理して食べる楽しみがありますが、

個人的には、乾燥もしくは保存食の状態でストックするまでが面白い。

大きな保存瓶に、ザザーっと金胡麻を流し入れて一杯にする満足感と言ったら!

先週は、大きな方の畑で 麦まきをしました。

麦は生命力が強く、魅力的な作物です。

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もさっ!とした芽が出そろったところで何度か麦踏みをし、

来年の6月には美味しい小麦の出来上がりです。

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しかし 

楽しい畑にも、一つだけうんざりすることが。

獣害です。

防止用のネットや柵などが大きな出費になってしまうのも悩ましい。

地域一帯が動物園の猿山同然なので、庭にも平気でやってきます。

作物をわざわざ袋へ入れて干しておいても、この通り

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袋ごとくわえてお持ち帰りになりました。

2016年11月 4日 (金)

山の事務所

こんにちは
事務の森です。
普段はチェンソーズの拠点である山の事務所にいます。

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山の中腹にある、見晴らしの良い民家です。
風がよく入るので、山の空気や雨や晴れの気配を感じながら、
虫の音、動物の声、チェンソーの音や作業道を掘る音、
現場の人の誰かを呼ぶ奇声など、

のどかな音を聞きがならノートパソコンをいじっています。

さて、この事務所には、普通の人には見慣れないものがたくさん並んでいます。
そのうち幾つかをご紹介します。
これは何でしょうか。
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はい、チェンソーです。


ではこちらは何でしょうか。
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チェーンブレーカー(手前)とリベットスピナー(奥)と呼ばれるものだそうです。
これを使って、
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このようにロール状になっているチェーンを切断し
さらに輪っかにして留めて、チェンソーに使用するそうです。

これはなんでしょう?

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これは杭です。
測量で使うそうです。


この複雑な機械はなんでしょう?

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ポータブルウィンチと呼ばれるもので、

木を山から下ろす際に、この機械で引っ張るそうです。

(簡単すぎる説明ですが・・・)


この可愛いのはなんでしょう。
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救急セットです。
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山で怪我をしたときのための、必要最低限のセットが入っています。

これはおなじみのヘルメットです。

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耳がついていて可愛らしいですね。

これはなんでしょう!?
中が空洞になっていて、大人が一人入れるほどの大きさです。

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これは、山から木を降ろすときに、

木の頭につけて障害物をするりとかわすためのものだそうです。

てっきり遊具かと思っていました!

では最後に、これはなんでしょう・・・
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暗くて見えないくらいが丁度良いです。
これは、山の事務所とっておきのお手洗いです!

うっすら見える穴が、トイレの穴です。
とてもシンプルなトイレで、素敵です。。


さて、この辺でおしまいにします。
窓を背にパソコン作業をしておりますが、

振り返るとこんな景色があり、

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正面を向くと
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目力の強い美女と目が合います。

そんな山の事務所からお届けしました。

2016年10月 7日 (金)

暗くなる前に

こんにちは

森 ともうします。

この夏から チェンソーズの事務所にて オフィスワークをしています。

ちょうど3カ月目になりますが、

10月に入って日暮れがだんだんと早くなってきました。

前にならって、 自己紹介をします。

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檜原村育ちです。
もしかしたら、チェンソーズ初かもしれません。

村民歴が約19年になるので、村民顔で威張りたいところですが、
檜原の山について知っていることはわずかです。。
日々山に入っている現場のメンバーから聞く、ささいな山情報が新鮮です。

初めてチェンソーズに会った時のことは覚えていませんが、
初めてツリークライミングを習ったのが、7年前です。

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(代表の青木さん 変わらないですね)

その後、イベントや植栽などで人手が足りない時などに声をかけていただきました。
中でも、青梅の山での植樹は刺激的でした。ちゃんと雑木林になっているかな・・・

そして、
この夏から、チェンソーズでオフィスワークをしています。

私はこれまで
長く長ーい 夏休みを送ってきまして、
事務の経験はもちろん、ろくすっぽ社会人経験もありません。

そういうわけで、オフィスワークをしているというより、
オッフィスワーク“のようなこと” をしていると言った方がいいかもしれません。

目下の目標は

・数字を間違えないこと
・期限を過ぎないこと

すいぶん頼りないワーカーですが、
素敵な環境に感謝しつつ、
周りにいる魅力的な皆さまのご指導のもと
がんばりたいと思っています。

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さて、これで自己紹介は、おしまい。

読んでいただき、 ありがとうございます。

外が暗くなってきたので、

山の事務所を出て急いで帰路につくことにします。

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いい夜をお過ごしください